悩みを聞いてくれるところは、世の中にたくさんあります。
教会はその悩みを聴いた上で、さらによい道がついていく場所です。
はじめまして。
私は兵庫県西宮市にあります「金光教香櫨園教会」の三代目教会長、武部琢磨と申します。
教会に生まれ、両親や祖父母が神様へ向かう姿を見て育ちました。
金光教って初めて聞きました。
金光教の教会って、どんなことをされているのですか?
教会では、みなさま神様にお祈りをされたり、願いや苦しいことをお話されます。
どんな苦しみでも聴かせていただきますよ。
お金のことや、健康、人間関係、先の不安など、
人には様々な苦しみがありますものね。
私もずっと苦しいことがあって・・・。
金光教についてもうちょっと教えてください。
神様のこととか。
金光教の歴史は意外と古く、江戸時代末期の安政6年(1859)、岡山の地に生まれ、現在日本だけではなくアメリカやカナダ、ブラジルなど世界中におよそ1500の教会があります。
へぇ!驚きました。
歴史も古いし、日本だけではなく、海外にも教会があるんですね。
そうなんです。
それと金光教の神様は「天地金乃神様(てんちかねのかみさま)」という御神名で、天地"すべてを生かす”はたらきをされる神様です。
すごい神様なんですよ。
そして金光教の大きな特徴で、人の願いを神様に伝え、神様の思いを人に伝える「御取次(おとりつぎ)」というものがあります。
この「御取次」では、どのような内容の願いやお話でも聞かせていただきます。
そして「御取次」を通して願っていく中で、すべて良い方向へ向かっていきます。
また宗派も問いません。
家の宗派が仏教であってもキリスト教であっても、どなたでもお参りいただけます。
どんなことでもいいんですか?ただの愚痴や不満とか・・・。すごくネガティブで引かれちゃうかもしれないから心配です。
いいんですよ。
「生きているのがつらい」「将来どうなるんだろう」「何をやってもうまくいかない」「孤独だ」「誰かに助けてほしい」「腹が立って仕方がない」など、人にこんなネガティブなことを言ったら嫌がられかな、と思うことでも問題ありません。
やはり吐き出さないことには、次の呼吸ができず窒息してしまいますからね。
天地金乃神様は、汚いといわれるものでも、後に肥やしにしてくださり、その上に大きな作物を実らせてくださいますよ。
そう言っていただけると、気が楽になります。
「御取次」の3つの特徴
●どんなネガティブなことでも、守秘義務は守られますので安心してお話ください。お話がまとまっていなくても、うまく言う必要もありません。
●どんな願いも神様に受け取ってもらえ、聞き届けられます。こんなこと願ってもいいのかな?と、遠慮や心配は必要ありません。
●神様の思いも教えていただけます。金光教は願いが一方通行ではなく、神様からの思いを大事にするところに幸せが現れます。
それと、ちょっと聞きにくいのですが、相談料?祈祷料?金額的な面でどういうシステムになっているのですか?
金光教では、相談料や祈祷料といった考え方はありません。神様に対して御礼の気持ちを「お供え」させていただくのみです。
お供えの金額は、お参りされたときや、お話された後に、ありがたいと思う心のまま、ご自身でお決めください。
ありがとうございます。最初は、仏教やキリスト教と違って知名度は低いし、金光教ってあやしい宗教ではないか心配だったのですが、お話を伺っていくうちに、金光教との距離が縮まったように思います。
平成のはじめ、宗教が関わったテロ事件があったため、宗教に対する不信感をもった方が増えてしまったのも事実です。
でも私は、生きにくいこの世の中を泳いでいくため、神様を浮き輪のように、また杖や、電車の吊り革のようにして、「こころのより所」を持って生きることで、沈まず倒れないで進んでいくことができるのではないかと思います。
「天地金乃神様」はもちろん、私もみなさんに幸せに生きて欲しいと願っています。みなさまの幸せになる一助を担えればありがたいことに存じます。
どうぞお参りください。
ありがとうございました。
気軽な気持ちで、一度お伺いさせていただきます。